ドイツの名門フォルクスワーゲンと参加のアウディーがアメリカでのディーゼル排ガス不正が発覚しました。
ある一部の車種、すぐには命に係わることではないものの、人の命を預かる車メーカーの不正は許せないことです。絶大な信頼を裏切る結果となりました。そのショックは日本にも飛び火し連日釈明のCMが流れています。私もVWは大好きなメーカーです。早く信頼を取り戻せるよう期待しています。(トヨタも数年前はたたかれましたが、信頼を取り戻しましたね)
そんな話もつかの間、建築業界の杭事業の不正が発覚。これではフォルクスワーゲンのことなど笑えず、誠実に建築業に命をかける、地域の工務店にも冷たい視線が投げられてしまうのは非常につらいことです。
建材流通業者も気を付けないといけません。
床材ひとつとってみても、多種類の無垢床材が中国や東南アジア諸国から輸入されています(中国、東南アジア製品が悪いというわけではありません、弊社でも扱っていますし・・・)。ただどのような工場で生産されているのか、生産の管理はどのように行われているのか、気になるようであれば、メーカー、流通会社に聞いて写真なども見せてもらうと良いでしょう。
弊社ではオーストリーのSTIA社の床材を扱っています。修道院が母体で800年続く木製品老舗のメーカーです。お互いを信頼しあいながら輸入販売していますが、弊社では常に不良品がないか厳しく吟味し、不良と思われるところかあれば改良を求めています。また年に一度はオーストリーから担当者が来て、生産管理、マーケティングなどお互いにディスカッションします。ヨーロッパの製品は確かに中国製品に比べて安くはありません。ただきちんとした商品の思想と顔の見える製品管理、人の目によるクオリティーの維持、お互いの信頼関係から適正な金額を生み出しているのだと思います。おかげさまで15年来扱い続けて来れましたし、リピーターのお客様にも恵まれて幸せです。
VWや杭業界のようにならないよう、老舗だからと言って傲慢にならないよう、今後も生産される製品を一つ一つ、目を光らせていかなければいけません。
STIA社本社社屋
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