大手2大窓メーカーさんがトリプルガラス等の高性能樹脂窓を発表してから、省エネ住宅への関心、、あこがれから実現へと向かい始めました。20年以上にわたり高気密高断熱住宅を研究、実践されている猛者の方からみれば、日本の窓メーカーは今まで何をやってきたんだというお言葉が聞こえてきそうですが・・・。(我々のような高気密高断熱系輸入建材会社も細々と我慢強く、20数年前からU値 1.7程度 LOW-Eペアガラスの窓を普及すべく行脚していました)
外皮性能をまず上げて行こうという動きが少しずつ見えるわけで、弊社のお客様もより高性能、より他社との差別化への動きも活発になりつつあります。
前回ドイツのトリプルガラス樹脂窓の特徴を簡単に説明しましたが、そもそも樹脂窓がなぜ作られるのか、選ばれるのか少し記載したいと思います。
樹脂窓の窓枠や障子枠の原料は、PVCすなわちポリ塩化ビニール(塩ビ)で作られています(専門的な原料の混合などは割愛します)。塩ビはいろいろなところで使用されていますので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。メジャーなものでは上下水道のパイプがありますね。ほかにもサッシの網戸や梱包用のテープなど様々なものに使われています。
色々なものに加工されているということは、それだけ加工しやすいなどのメリットがあります。
PVC窓の特徴
◆メリット
①加工がしやすい
②断熱性に優れる(熱伝導率はアルミの1/1000です)
③耐候性に優れる
④燃えにくい(意外とですが!)
◆デメリット
①汚れが付きやすい(静電気を発生するということです)
②低温時での衝撃に弱い
③耐熱温度が低い(70℃前後)
まだほかにも良いところ悪いところがあると思いますが、一般的にはこんなところだと思います。
PVCはシンプルに断熱性が良い素材、加工がしやすい素材ということが選ばれる理由の大きな点ではないでしょうか。よって断熱窓の製造には適した素材であると言えます。
下の写真のようにいくつもの空洞があるバー状の部材を45度で留にカットして横縦框とを溶着して製造されます。
世界的には20年以上前から樹脂窓が普及していましたが、日本ではアルミが主流でした。
省エネ住宅の普及に樹脂窓はなくてはならない存在となりつつあり、今後ますます普及していくことでしょう。
弊社取扱い品のドイツ製クネアズード社PVC窓 Ug0.6 w/㎡・k Uw0.9 w/㎡・k
ドイツではほとんどの住宅はPVCの窓で、高級住宅向けには木製が選ばれるようです。
メンテナンスなどを考慮すれば扱いやすいのはPVCとなりますね。
設計の段階で窓を決定していただければ、工期に支障きたすことなく本場ドイツから持ってくることも可能かと思います。ぜひご検討ください。内外装カラーも多くありますし、突板貼りの枠の窓もありますので、PVC窓とはわからないような窓もあります。
次回はこの重いトリオプルガラス窓ドレーキップ窓の障子の開閉調整方法をお知らせします。SIEGENIA製金物は3次元調整できます、非常に優秀です。 NAVI