R2000+ 仕様
強度の高さと、気密性能・断熱性能・耐火性に優れている点から、「ツーバイフォー工法」を採用。
天井・床はそのままとし、壁とサッシの断熱を強化。
●壁…既存のグラスウール89mmに、木製断熱材ウッドファイバー140mmを付加。
●窓…すべての窓を木製トリプルLOW-Eに取替え。
●デザイン…櫻井匠氏の設計が素晴らしく、雪国のパッシブデザインをのせていることを重視し変更しない。
●外壁…同じウエスタンレッドシダーに張り替え。経年変化を確認するため、一部既存のものを再利用。
照明は、消費電力・電池寿命などの観点からLED 電球へと取替え。
窓は取替えながら気密処理を行い、また、23年間で劣化した箇所を補修。改修前・途中段階で気密試験を実施。
※23年前 0.7㎠/㎡以下確認
改修前 C値=1.3㎠/㎡ → 改修後 C値=0.7㎠/㎡
床、壁、天井にて、パイン・オークなどの無垢材を使用。
●シリアンパインフロア ライ&オイル&ワックス塗装品
床暖房にも使える無垢パイン材。乾燥させることで、反り・曲がり・ねじれを最小限に抑える。二酸化チタンが塗布されており、汚れに強いのが魅力。同パイン材によるパネリングとの併用もおすすめ。
●アドモント三層無垢フロア /三層パネル
無垢三層の床材、繊維方向を交互にすることで形状安定性を出す。低温床暖房にも使用でき、巾広でフラットな仕上がりも魅力。大判の三層パネルは、内部建具・家具・収納などトータルでの使用が可能。
●ウエスタンレッドシダー
外壁、壁、天井に使用。耐久性・安定性・断熱性に優れており、あたたかみのある色あいが魅力。
キッチンにはスイス・ドイツで一般的な循環型のレンジフードを使用。排気による熱損失はゼロ。
●太陽光発電…雪国新潟県では、馴染みの少ない太陽パネル。R2000+では壁面にも設置するなどの工夫をして取付。
設置(西面):屋根→120W×21枚=3.99kW/壁面→190W×7枚=1.33kW
発電量:375.1kW/月×12ヶ月=4,501kwh
※年間日射量3.31kwh/㎡・日シミュレーションによる。
●太陽熱温水器…日差しがある日には、太陽熱を利用して給湯。日差しのない日には、ガスを利用して給湯を行う。
■R2000+ 改修後数値
Q値=熱損失係数 0.83W/㎡・K
C値=相当隙間面積 0.7㎠/㎡
μ値 0.013W/㎡・K
トップランナー基準達成率 323%
断熱性の優れている建物は夏の熱負荷が大きくなるため、R2000+では、全熱交換型換気システムを採用して、潜熱負荷を大きく減らす。(全熱交換率77%・顕熱交換率85%)
熱損失に最も影響を与える窓には、5ヶ国の高性能トリプルサッシを採用。
●アンダーセン(アメリカ)
内:ポンテローザパイン|外:アルミ|ガラス:ペアガラス Low-Eアルゴンガス入|u値=1.59
●川上製作所(日本)
内:ニヤトー|外:ニヤトー|ガラス:三層 Low-Eアルゴンガス入|u値=1.6
●クネアズード(ドイツ)
内:レッドパイン|外:アルミニウム|ガラス:三層 Low-Eアルゴンガス入|u値=0.8
●クヴィルフォシュ(スウェーデン)
内:レッドパイン|外:アルミニウム|ガラス:2+1 Low-Eアルゴンガス入|u値=0.9
●フンケラー(スイス)
内:トウヒ(スプルース)|外:アルミニウム|ガラス:三層 Low-Eクリプトンガス入|u値=0.5
夏の日射を遮り、冬の日射を取り込む。また、木製窓を雨から守る役割を果たすため、各窓に大きく庇を取る。
スウェーデンの高度な木工技術によって作成された玄関ドア。ウッドファイバーをアルミニウム板・MDF合板で挟み込むことで形状安定性を確保し、高い断熱性・気密性・遮音性を実現。
熱貫流率:1.0W/㎡k 遮音効果:30dB(標準)
※スウェーデン国立研究所資料による
●調整可能な安全蝶番
自社開発の調節可能な蝶番を使用しています。長期間の使用で下がったドアを元の位置に戻すことも可能。
●特殊強化断熱ガラス
外からの光を和らげる2層または3層の断熱ガラスを採用。
●優れた塗装技術
耐久性に富む2層の特殊下地塗装を施し、その上に2層の特殊表面塗装を施している。