皆様 日頃はご愛好いただき、ありがとうございます。

取り扱って15年以上のロングセラーとなります、スウェーデンのスニッカルペール玄関ドアについて、今までの経験から一言アドバイスさせて頂きます。

ドアデザイン10数種類ほど扱っているのですが、一番販売量が多いタイプが、YD251パインの窓ガラスが全くないドア、それからYD251Gというガラスが入っているパインの2種類のドアとなります。

共通しているところが、パインの単板がドア表面に貼り付けてあるドアということになります。

パインの美しい単板がドア表面に貼り付けてあり、外部塗料のクリアー仕上げにすると非常にきれいなのは、ご利用いただいている方なら、説明は不要だと思います。

ただ注意点とアドバイスがございます。

①直接雨がドアにかからないようにすること

②特に東、西の直射日光を避ける設計にすること

特に外部に使用するパイン材は、非常にデリケートだということが、経験からわかりました。特にひざ下あたりの汚れが最初に進みます。玄関ポーチの屋根があったとしても、雨は吹き込みますし、玄関ポーチの水の跳ね返りの汚れなどが木地に染み込みます。そして紫外線による木の劣化。(これはパインに限ったことではありませんが・・・)

これらを現地メーカーに相談しましたが、解決方法は、やはり外部面は厚いペンキ仕上げ、室内はクリアー仕上げにより、木地を見せる・・・という方法です。

やはりどんなクリアー仕上げの外部塗料を塗布しても、外部面は劣化してきます。そして劣化した木部はひび割れ、剥離などが生じます。

せっかくの美しいパインのドアなのだから、木地を玄関の顔に・・・というご要望も非常によくわかりますが、木の特性をご理解いただき、ペンキにて仕上げたほうが、水、汚れは弾きますし、より長持ちします。パインドアを選択するということは、ペンキによる好みのカラーリングができるということに、少し意識を変える必要があるかもしれません。

実はYD251などのパイン未塗装の玄関ドアは、日本向けの特別オーダーで製造しています。現地スウェーデンでは、パインの木地を見せるような仕上げはしていません。ほとんどがペンキ仕上げ、もしくはチーク仕上げとなります。やはり劣化の悩みは同じようです。

今後パインの玄関ドアをご使用される場合は、少し意識されてみてください。

 

なお弊社本社2Fにドアを展示しております。足をお運びいただき、パイン、チーク、ペンキ仕上げの様々なドアをご覧ください。

NABI